クリッカートレーニング

足跡クリッカートレーニングについて

(タテ)2.5cmX(ヨコ)5cmX(高さ)1.5cmの小さな箱型のプラスチック製のものです。
中央のブリキでできている部分を指で押すと「カチン」と音がします。
この音を「褒めのサイン」としてトレーニングに有効に使うことができます。
クリッカーは、心理学の理論を応用した最新の犬のトレーニング技術と言えます。
通常の命令を基礎にしたトレーニングより、ずっと学習が容易です。

クリッカーの原理

初めて聞くクリッカーの音は犬にとっては何の意味も持ちません。
ごほうびといっしょに繰り返し聞くことによって「カチン」が大好きな音になっていきます。
教えたい行動を、犬がしたとき「カチン」と鳴らします。
犬は「そうか、この動きをすると『カチン』と鳴るんだ。ごほうびをもらえるんだ」と学習し、自らその行動をするようになっていくのです。

クリッカーを使ってみよう

用意するもの

  • クリッカー
  • 犬が喜ぶごほうびを見つけよう・・・食餌の一部を取り分けてごほうびにする。犬用のおやつをごほうびにする。

クリッカーを鳴らしてみよう

  • 離れたところで鳴らしてみよう。
  • ポケットの中で鳴らしてみよう。
  • 怖がるそぶりを見せても声をかけたり宥める必要はありません。
    どの子も「カチン」が大好きになります。

ルール

  1. 鳴らしたら必ずご褒美をあげよう。
  2. 音を教えたら無闇に鳴らさない。
  3. タイミングが大切。
    • 犬の行動をよく見て、褒めたい瞬間に「カチン」。
    • アイコンタクトなら目が合った瞬間「カチン」。
    • 名前を呼んだら振り返った瞬間「カチン」。
  4. 「カチン」の後のご褒美は少し遅れてあげても大丈夫。効果は変わりません。
  5. 最初は毎回クリッカーを使いますが、徐々に回数を減らしたりランダムに鳴らして、最終的にはクリッカーなしでもできるようにしていきます。

いよいよ、クリッカーを使ってレッスン!

  1. クリッカーの音を好きにさせる
    1. 左手にクリッカー、右手にごほうびを持ちます。
    2. クリッカーを鳴らすと同時にご褒美をあげます。(20回ほど繰り返す)
    3. クリッカーの音がした後でご褒美をあげず、様子を見ます。
      ご褒美を探すぞ・カチン→ご褒美をもらえる→嬉しい(クリッカーの音が好き)と学習します。
  2. 名前の反応をよくしよう
    1. 犬の名前を呼びます
    2. 犬があなたの方を向いた瞬間に「カチン」+ご褒美をあげましょう。
    3. 「カチン」は徐々に減らしていき、名前を呼ばれたらすぐにこちらを見る、近寄ってくるなど、反応の良い子にしましょう。

このほか、ジョイフルでは色々なレッスンにクリッカーを使い、良い効果をあげています。